今からでも遅くない。いや、もう遅いか。

 森 元総理の、女性蔑視ともとれる発言が日本のみならず世界を賑わしていますが……

 一連の流れを、物凄く複雑な思いで見ています。

 私は「される側」のほうですが、心底悔しくても言い返さずに飲み込むこともあるし、鉄の女と化して反論することもあります。

 私も話長くてでしゃばりだと思われてるんだろうな(苦笑)

「女の考えだよな。そもそも男と脳みその作りが違って、視野が狭い」なんて、会議で平気で言ってくる男上司、いますしね。

  初めその言葉を聞いたときは、怒りよりも、大量の疑問符しか浮かびませんでした。

 確かに、男社会と言われる分野ではありますが、女ながらに男性同様の職務についている以上、並みの女性よりはそれ相応にタフだと思っています。

 それでも、前述のように『これだから女はな〜』と、普通に口に出してくる。

 そういう考えの持ち主って、周りが何言っても、変わりません。

 周りに注意する人間がいないのか。

 反対意見を言える人間はいないのか。

 辞めろと言える人間はいないのか。

 周りにも責任がある、そのような論調も見かけますけど……

 反論するのも面倒くさくなってくるんですよ。

 だって、言葉が通じないんですから。

 もちろん、私なんかの狭い世界の話と、オリンピック絡みの世界規模の話では、比べるのもおこがましいですが、自分の置かれている立場が優位であるという『選民意識』、あれホントなんとかなりませんかね?

 私の持論のひとつに、『生徒会長は2年生がやるべし』というのがあります。

 生徒会長はあくまで例え話ですが、要するに、リーダー『役』は、真ん中のポジションの人間が務めるほうがうまくいく、というものです。

 リーダーは、トップではなく中間管理職であるべきです。

 もちろん3年生はそれまでの経験をもとに2年を助けるべきだし、1年はなにも分からないながらも年の近い2年生に付いていけば良い。3年生は神様だけど、2年生は兄姉として付いていきやすいはず。

「まだまだ若いものには負けん」がいちばんたちが悪いね。

 負けていないし優秀かもしれないし経験値もあるのかもしれないけど、次世代に経験値を積ませることも、大切な大切な仕事だと、個人的には思います。