天&悪 奈落の章(14)UPしました。
2021年、初更新です。
昨年末に更新できるかともくろんでいたのですが、思い入れのあるシーンなので、ついつい慎重になってしまいました。
というわけで、天&悪 奈落の章UPです。
残すはあと1話。やーーーーーっと、章の終わりが見えてきました。
ただ、このシリーズ、各章の最終話が、次章につながる衝撃的展開になることが多いので、どうぞお気を悪くなさらず……(あらかじめ言っておきます)
サスペンスで、愛憎劇を銘打っているので、みんなよかったね、ちゃんちゃん♪ というわけにはまいりません。
それでも、シリーズ完結の際には、私なりのハッピーな形にしようと思っています。
あきらめずに最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです。
今回のシーンを書くのは、ものすごく気を使いました。
富士川と鷹山の、ある意味『和解』のシーンです。
ここまで追い込まれた状況でないと、お前たちは仲直りできないんかいッ と、ツッコミどころ満載ですが、今回問題を起こした羽賀真琴さんは、二人のことをよく知っているからこそ、このような荒業に出たのだと思います。
でも、それはあくまで仲直りのきっかけを作ったにすぎず、実際は、赤城オーナーの言う通り「君が君自身の手で、二人を引き寄せた」という、一年で恐ろしいほどの成長を遂げた、華音ちゃんの力に他なりません。
今回はあえて心理描写を多くしていません。それぞれのキャラクターは様々な思いを抱えていることでしょう。
それを想像しながら読んでみていただけたらと思います。
ただ単に、すべてのキャラクターが一堂に会するシーンを書くのが大変だった……という理由もありますが。
主要キャラでこの場にいないのは、ピアニストの高野和久くらいです。
いや、実は当初の原稿では高野がいたんですよ。演奏会を聴きに来ている設定でした。
でも、あまりの登場人物の多さに、泣く泣くリストラされちゃいました(涙)
大人数のシーンを書き分けるのって難しい。
このような、群像劇のようなテイストの作品では、特に。
ごめんなさい高野先生。私の筆力の無さです(謝)
それでは、次回は「奈落の章」の最終回です。(シリーズ最終回ではありません、念のため)
コツコツのんびり書き進めまーす。